代表理事のご挨拶

 2020年の夏、当法人は設立されました。それ以来、「宗教信仰復興叢書」全7巻の刊行開始、合計3回に及ぶシンポジウム開催(起こし原稿は本HPなどに掲載)、さまざまな支援活動(ウクライナ、トルコ地震被災、京都伝統の森保護を含む)・出版助成活動などを展開してきました。それらの諸活動は、本HPにその一覧を掲げています。コロナ禍のために対外活動は抑制されていたのが、ようやく克服されつつあるのは喜ばしいことです。またそれらは、関係各位のご協力とご理解の賜物と、感謝しています。

右より加藤、島薗、水谷、鎌田、弓山各理事 秋の京都にて 2021年11月
京都23年1月
東京22年11月

 3年前の法人発足の際の挨拶では、次のように述べていました。「戦後長く宗教はいわば疎外され続け、それが発揮しうる力量を示すことなく時間が経過している。・・・(信仰は)世界の人類が共有する精神的資産でもある。特定の教義を対象とするのではなく、世界共通の視点からこの資産への理解と協力を求め、さらにその確信を普及させることに少しでも貢献できれば、法人の目的を達したこととなる。」このような目的は堅持しつつ、新たな挑戦に立ち向かうこととなります。今後とも皆様方の、ご支援とご理解をよろしくお願いする次第です。

概要

趣意

戦後の日本は宗教信仰が低調となった。軍国主義への反省の面もあったが、同時に経済偏重の時代でもあった。さらにオウム真理教事件などが宗教を遠ざけた。他方、相次ぐ天災や原発事故、そして感染症の流行は、命の尊厳に光を当てると共に、人の力と近代科学文明の限界を示した。こうして新たに宗教信仰の復興が求められる状況が来ているとも見える。本法人はこのような動向を研究・分析し、確かな展望を得ると共に、所要の方策を検討する。

事業内容

広く宗教界の活動家や研究者などの参画を図りつつ、多様なアプローチをとることとする。講演会、研修会の開催、オンライン・マガジンの提供、研究調査、執筆・出版、論文顕彰など。

実施協力機関

諸大学の関係部局や諸宗教団体、関係研究所などとの連携を中軸としつつ、それに限らず多岐に渉る諸機関、関係者らとのタイアップを図る。

代表理事:

水谷 周 イマーム大学東京分校アラブ イスラーム学院元学術顧問、国際宗教研究所顧問、日本ムスリム協会理事、現代イスラーム研究所理事

理事(登記順):

島薗 進 東京大学名誉教授、大正大学客員教授、上智大学グリーフケア研究所客員所長

鎌田東二 京都大学名誉教授、天理大学客員教授

弓山達也 東京工業大学教授、国際宗教研究所常務理事 

加藤眞三 慶應義塾大学名誉教授 

基本財産

篤志家の寄付、随時のクラウド・ファンディング。

事務局連絡先:

makmizu123@hotmail.com

当法人は寄付で運用しています。貴重なご厚情は、事務局までご連絡下さい。